「神ってる」流行していないのに流行語大賞になった3つの理由

2016年の流行語大賞は神ってる

2016年の新語・流行語大賞は「神ってる」(かみってる)に決定しました。

ところが、巷では「何それ?」「聞いたことがない」「流行っていないのでは」との声が続出しています。何となく聞いたことはあるような気はしますが、今年になって特に皆が使っていたという気配は私の周りでも特にありませんでした。

なお、他には「聖地巡礼」「アモーレ」「トランプ現象」「ゲス不倫」「PPAP」「ポケモンGO」などが受賞しています。あ~なるほど、と思う一方で、どれもごく一時期とか一部で流行ったというだけのような気もします。

「ポケモンGO」に至っては言葉というか、商品名ですし。

この新語・流行語大賞、なぜ「神ってる」が1位になったのでしょうか? その謎を調査しました。

流行ってないのに流行語な理由1 企業のイチ企画である

新語・流行語大賞は、イチ企業であるユーキャンのイチ企画であります。

この企画、流行語調査の範囲は国民全体には到底およばず、大掛かりなインターネット調査を行ったものでもなく、『現代用語の基礎知識』という本の読者アンケートを参考に委員会が選んだもの、なのです。

読者アンケートとは、本を買うとときどき挟まっている編集部宛のハガキ、ですね。わざわざ送ったことのあると言う方はどのぐらいいるでしょうか。

とにかく流行語調査の元になっている対象は『現代用語の基礎知識』の購入者で、かつアンケートにマメに答えてくれる人のみ、ということです。

ちなみに、今年の選考委員の方々は、東京大学名誉教授の姜尚中さん、歌人の俵万智さん、女優・エッセイストの室井滋さん、漫画家やくみつるさん、クリエイティブ・ディレクター箭内道彦さん、そして『現代用語の基礎知識』編集長の清水均さん、ということです。

流行ってないのに流行語な理由2 表彰される人が必要

公式サイトによりますと、選考の基準は

この賞は、1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その『ことば』に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの

となっています。

授賞式がありますので、なるべく有名人が受賞されたほうが恰好が付くわけですよね。モノによっては、「受賞者なし」とか「受賞者辞退」というワードもありますが、どうせ表彰式に来てもらうならスポーツ選手とか旬なお笑い芸人を呼びたい!というのが主催者側の人情ではないでしょうか。

そのせいかどうかは分かりませんが、例年プロ野球やサッカー関連、その年の最も一発屋なお笑い芸人などが呼ばれているようです。

流行ってないのに流行語な理由3 そもそも流行がない

根本的な原因として、インターネット社会となった今、そもそも国民全員で流行するようなものはほとんど存在しないということがあります。

PPAPもユーチューブやツイッターを見る層で流行っただけで、インターネットを見ない人からすると「なにそれ?」という冷めた目線があったように思います。

ポケモンGO」もハマっている人が外に出て来てウロウロするので非常に目立ち、社会現象のようになりましたが、実際やっている人の割合で言ったらそうでもないのではないでしょうか。

とはいえ、いろいろヒットした言葉の中で「神ってる」が大賞となったのには、プロ野球選手を授賞式に呼びたいという意図以外のものがあまり感じられません。あまりにも「流行」の感覚とかけ離れては、流行語大賞そのものが流行遅れになってしまうのでは?

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